こんにちは!
キャンプに行くと、テントに出入りするたびに屈んだり、靴を脱ぎ履きしたりするのが地味にしんどい……そんな腰の悩み、ありませんか?
僕自身、長年の腰痛持ちで、キャンプでの何気ない動作が地味に負担になっていました。
「テントの出入りのたびに屈むのがつらい」
「腰痛持ちでも快適に過ごせるキャンプスタイルはないの?」
そんなあなたに今回は、コットとDDタープを組み合わせて、屈まず立てる前室を作る設営スタイルと、実際にキャンプ場で試してみた感想をご紹介します。
この記事はこんな方におすすめです
- 「キャンプでテントの出入りのたびに屈むのがつらい」
- 「腰痛持ちでも快適に過ごせるキャンプスタイルを知りたい」
- 「コットとタープを組み合わせた設営に興味がある」
それではいきましょう!
↓ロースタイルで腰がしんどいと感じる方はこちらの記事もおすすめです。

↓ハイスタイル・ロースタイルの違いから見直したい方はこちらもどうぞ。

キャンプ歴15年、ふだんはファミリーキャンプを中心に楽しんでいますが、年に数回、装備を自由に組み替えられるソロキャンプにも出かけています。
今回は、そのソロキャンプで試した設営スタイルの話です。
装備を自由に試せるソロキャンプの機会を使って、思い切ってスタイルを変えてみることにしました。
コットの上にインナーテントを乗せてペグダウンで固定し、DDタープを「マンタフライ張り」にして屋根代わりにするという設営です。
結論から言うと、これが大成功でした。
181cmの僕が屈まずに立てる前室ができて、コットに腰掛けたまま靴を脱ぎ履きできる。
しかも本番はあいにくの大雨だったのですが、それでも想定通りの快適さを実感できました。
この記事では、その実体験をもとに設営のコツと注意点をまとめます。
腰痛持ちの私がキャンプでコットを選んだ理由
実は僕は長時間座っていると腰が固まりやすく、特にロースタイルや地べたスタイルで過ごしていると、その固まり方が重くなりがちです。
まず、なぜ「コット+タープ」という組み合わせにたどり着いたのか、その理由からお話しします。
【コットにインナーテントを乗せた理由】
- インナーテントの出入りで屈む動作がつらいため
- キャノピー・タープが低いと行動のたびに屈まないといけないため
- ロースタイルは立ち座りの回数が多く腰が疲れるため
それぞれ見ていきましょう。
インナーテントの出入りで屈む動作がつらいため
一番のきっかけは、インナーテントに出入りするときの体勢でした。
入り口をまたぐ動作や、屈んだ状態で靴を触って脱ぎ履きする動作が、腰痛持ちにとってはじわじわ負担になります。
1泊のキャンプの中で繰り返す動作だけに、ここを解消できないかとずっと考えていました。
キャノピー・タープが低いと行動のたびに屈まないといけないため
次の理由が、タープやキャノピーの高さです。
頭上の空間が低いと、前室で動くたびに屈まなければならず、着替えや荷物の出し入れといった何気ない動作のたびに腰へ負担がかかります。
ロースタイルは立ち座りの回数が多く腰が疲れるため
そしてもう一つの理由が、ロースタイル特有の立ち座りの多さです。
ロースタイルは見通しの良さが好きで長年愛用してきました。
子供が小さいうちは何かと動き回るので、パパやママは頻繁に立ったり座ったりすることになります。
1時間に1回は意識的に立ち歩くようにしていても、後傾姿勢で作業をしていると腰が痛くなることもありました。
ちなみに、これまではロースタイルのときに膝がお尻より低い位置にくるよう足を交差させたり、地べたスタイルのときはできるだけ腰を立てて正座クッションを使ったりと、それぞれ工夫はしていました。
多少は楽になるものの、あくまで対症療法止まり。
根本的な解決にはなっていませんでした。
この悩みを一気に解決できないかと考えて行き着いたのが、コットを軸にしたスタイルです。
コットにインナーテントを乗せてDDタープ「マンタフライ張り」で仕上げる設営方法
考え方はシンプルです。
コットの高さをそのまま活かして、「屈まなくていい高さ」にテントと前室を作ってしまおうというものです。
【設営のポイント】
- DDタープを先に設営して屋根と前室の骨格を作る
- コットの配置角度を工夫してデッドスペースを荷物置きに活用する
- インナーテントの固定はロープの長さと角度がカギになる
- 181cmでも立てる高さになるよう前室ポールを200cmに調整する
それぞれ解説しますね。
DDタープを先に設営して屋根と前室の骨格を作る
今回はまずDDタープから設営しました。
使用したDDタープは4m×4mサイズ、ポールは4本です。
就寝スペース側のセンターポールは150cm、前室を跳ね上げる側のポールは200cmという長さで組んでいます。
マンタフライ張りは、就寝スペースと前室の両方を確保できる張り方です。(※タープの張り方の一種で、複数のポールを使って屋根と壁を同時に作るイメージです)

↑僕が使っているのはDD Hammocksの「DDタープ 4×4」。
4m×4mのサイズで、防水PU3000mmとしっかりした防水性能があるので、今回のような雨の本番でも安心して使えました。
コットの配置角度を工夫してデッドスペースを荷物置きに活用する
タープを設営した時点で、後方にできる天井の低いスペースを荷物置きに使えそうだと感じていました。
ただ、最初にコットをタープに対して平行に配置してみると、このスペースがコットでふさがれてしまい、荷物置き場へのアクセスがしづらい状態になりました。

↑タープと平行に置いたコット。

↑コットで塞がれているためアクセスしづらくなった荷物置き場。
そこでコットを斜めに配置し直したところ、狙い通り後方スペースを荷物置きとして活用できました。

↑斜めに配置したコット。

↑コットが斜めに置かれたことでアクセスしやすくなった荷物置き場。
ちなみに僕が使っているのはWAQの2wayワイドコットです。

↑WAQの「2WAYワイドコット」。
長さ210cm×幅81cmとゆったりサイズで、ハイ・ローの高さを切り替えられるのが特徴です。
耐荷重150kgとしっかりしているので、座ったまま調理や食事をしても安心感がありました。
インナーテントの固定はロープの長さと角度がカギになる
コットの上にインナーテントを乗せただけの状態は、想像していたよりも不安定でした。
インナーテントとコットの生地同士が滑りやすく、少しの拍子にズレてしまいます。
もともと四隅をロープでペグダウンする予定ではありましたが、ペグダウンする前の段階でここまで不安定だとは思っていませんでした。
ペグダウンは四隅から地面に対して垂直に打つのではなく、斜めにロープを伸ばして少し離れた位置に打ちます。

↑コットの上に乗せたインナーテントのペグダウン。
その四隅からペグ位置までの距離はおよそ40〜50cm。
このくらいの距離があっても、きちんとテンションを張れる長さのロープを用意する必要があり、試し設営のときにロープの長さを見直しました。
設営用ロープは数メートル単位の長さのものが多いのですが、40〜50cmという短い距離でそのまま長いロープを使うと、余った部分がだらんと余って不格好ですし、動くときの邪魔にもなります。
そこで今回は60cmのロープを用意し、自在金具で長さを微調整しながらテンションを張りました。
これで余りを出さずにスッキリ設営できました。
また、ロープを張る方向はテントの前方・後方寄りにした方が安定しやすいこともわかりました。
こうした細かい調整は試し設営の段階で見つかった課題で、事前に確認しておいたおかげで本番はスムーズに設営できました。

↑インナーテントは、Underwood Aggregatorの一/二人用軽量4シーズンテントを使っています。
ロープはテンマクデザインの「タープ用張綱 Φ4.5mm×20m」を使っています。

↑テンマクデザインのタープ用張綱 Φ4.5mm×20m。
20mのロープを必要な長さにカットして使えるので、今回のように60cm用に調整するのにも便利でした。

↑ペグはTITAN MANIAのチタン製ペグを使っています。
20/24/30/35/40cmと複数サイズが展開されていますが、僕が持っているのは24cmです。
チタン製で軽く、しっかり地面に効いてくれました。
181cmでも立てる高さになるよう前室ポールを200cmに調整する
前室側のポールを200cmにしたことで、181cmの僕が屈まずに立てる高さを確保できました。
着替えや靴の脱ぎ履きのときにいちいち頭をぶつけたり、腰を折ったりする必要がありません。

↑実際に立ってみると、天井にまったく余裕がある高さだとわかります。
前室側のポールには、DOD(ディーオーディー)の「コンパクトタープポール」を使っています。
収納時40cm、太さ19mmのツーリング仕様で、最大約200cmまで伸ばせるのが今回の設営にちょうど合っていました。
テント出入りの靴の脱ぎ履きを楽にする方法
今回のスタイルで一番解消したかったのが、この靴の脱ぎ履きの負担でした。
【靴の脱ぎ履きを楽にする工夫】
- コットに腰掛けた状態で靴を脱ぎ履きする
- 脱ぎ履きしやすい靴を用意する
- テントの出入り回数を最小限にできるレイアウトにする
それぞれ見ていきましょう。
コットに腰掛けた状態で靴を脱ぎ履きする
コットの高さがちょうど椅子のような役割を果たしてくれるので、地面にしゃがみ込まなくても、腰掛けたまま靴を脱ぎ履きできます。
これまでは靴を履いていない方の足を地面につけないように片足立ちで我慢する場面が何度もありましたが、それがなくなったのが本当に楽でした。
脱ぎ履きしやすい靴を用意する
今回はバイクでキャンプ場まで行ったので、道中はライダーブーツを履いていました。
ただ、ライダーブーツのままキャンプ場で過ごすのは動きにくいので、現地では別の靴に履き替えています。
持参したのはワークマンの「防炎フレイムモック」です。

名前の通り防炎仕様になっているので、焚き火の火の粉が飛んでも安心。
さらにかかと部分が折り曲がる仕様になっていて、かかとを踏んだままサッと履けるのもポイントです。

↑かかとを踏んだ状態の防炎フレイムモック。
コットに腰掛けた状態からでも、屈まずサクッと履けるので、テントの出入りがさらに楽になりました。
テントの出入り回数を最小限にできるレイアウトにする
今回のキャンプでは、インナーテントに入ったのは夜寝るとき・朝起きたとき・撤収時の3回だけでした。
普段はチェアで前室に座って過ごすことが多いのですが、今回はコットがそのまま前室での居場所も兼ねてくれたので、日中はタープの下、コットに座って過ごす時間がほとんどでした。
インナーテントへの出入りが少ない中でも、そのたびの快適さの違いをはっきり感じられました。
テント前室で立って着替えられるレイアウトのコツ
最後に、前室を立って使えるレイアウトにするためのポイントを整理します。
【立って着替えられる前室づくりのコツ】
- タープの高さはメインポールの長さを基準に決める
- 前室の広さは着替え動作がしやすいサイズを優先する
- 風の影響を受けやすい開放型は今後の検証課題
それぞれ見ていきましょう。
タープの高さはメインポールの長さを基準に決める
前室の高さは、使うポールの長さでほぼ決まります。
自分の身長にどれだけ余裕を足すかが、屈まず動ける前室づくりの基準になります。
先ほどの設営方法のパートでもお話しした通り、僕の場合は前室側のポールを200cmにすることで、181cmの体でも頭上に十分な余裕を持たせることができました。
前室の広さは着替え動作がしやすいサイズを優先する
高さだけでなく、横方向の広さも重要です。
両腕を広げて着替えられるくらいのスペースがないと、結局窮屈に感じてしまいます。

↑181cmの私が手を広げても余裕な横幅。
就寝スペースはコンパクトに、前室は広めにというメリハリを意識すると、限られたタープのサイズでも快適さを両立できます。
風の影響を受けやすい開放型は今後の検証課題
マンタフライ張りは前室をオープンにできる分、風の影響を受けやすい張り方でもあります。
今回の本番は雨天でしたが、幸い風は弱く、前室をオープンにしたままでも特に問題なく過ごせました。
風が強い場合に備えて、フルクローズできるようにはしておきたいところです。
まだフルクローズにしたことはないのですが、コットとインナーテントを中に入れた状態でフルクローズにするのは難しそうな印象ではあります。
強風が予想される日にどう対応するかは、今後の検証課題として考えていきたいところです(強風時の一般的な対策は当ブログの強風対策記事も参考にしてください)。
実際にキャンプ場で設営して感じた変化
今回訪れたのは、水府竜の里キャンプ場の芝生サイトです。
芝がしっかり生い茂ったサイトでしたが、コットの安定感には特に問題ありませんでした。
あいにくの大雨の中での設営でしたが、試し設営にはおよそ20分かかったのに対し、本番はその経験のおかげでおよそ15分で組み上げることができました。
設営直後、実際に前室に立ってみた瞬間が、一番「この設営にしてよかった」と思えた瞬間でした。
天井が高く、屈まずに移動できる。
それだけで開放感がまったく違います。
前室を高さのあるレイアウトにしていたので、調理も食事もコーヒータイムも、コットに座ったまま過ごすことができました。
特別な椅子やテーブルを追加しなくても、コットそのものが生活の中心になってくれたのは、想像以上に快適でした。
日中は、靴の脱ぎ履きのたびに片足立ちで我慢する場面がなくなり、地面にしゃがみ込む動作が減っただけで体がこんなに楽になるのかと驚きました。
そして夜は、コットの上にそのままテントを立てている構造なので、地面の凹凸を気にせず、いつも通りぐっすり眠ることができました。

正直に言うと、ずっと快適だったわけではないんですよね。
一方で、正直に書いておきたい注意点もあります。
コットでも長時間座っていると、腰が固まってくる感覚がありました。
気づいたのは、翌朝起きてから3時間ほど経った頃です。
「立ちやすい・出入りが楽」という点は狙い通りだったものの、同じ姿勢で座り続けること自体は別問題として残ります。
このときは立って歩くことで対処しました。
このスタイルであっても、意識的に体を動かすタイミングを作ることは、やはり必要だと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
腰痛持ちの僕がたどり着いたのは、DDタープをマンタフライ張りで先に設営し、コットを斜めに配置してデッドスペースを荷物置きに活かしながら、インナーテントをロープとペグでしっかり固定するというスタイルでした。
屈まず立てる前室と、腰掛けたままの靴の脱ぎ履きは、想像していた以上に体の負担を減らしてくれました。
【この記事のポイント】
- 屈む動作がつらいなら、コットの高さを軸にした設営を検討する
- DDタープはコットを先に置かず、タープを先に張って骨格を作る
- インナーテントの固定はロープの長さ(60cm程度)と張る方向がカギ
- 快適でも長時間同じ姿勢は禁物。意識的に立って体を動かす
今回はソロキャンプでの実践でしたが、地べたスタイルやロースタイルで腰の負担を感じている方にとっては、腰痛対策の一つの選択肢として参考になる考え方だと思います。

僕も腰痛持ち。同じ悩みを抱えているキャンパーは多いんじゃないかな、と思っています。
それでは、腰にやさしい快適なキャンプを!
↓ロースタイルで腰がしんどいと感じる方はこちらの記事もおすすめです。

↓ハイスタイル・ロースタイルの違いから見直したい方はこちらもどうぞ。

↓強風時の対策について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考になります。



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